第170回(2023年下半期)の芥川龍之介賞と直木三十五賞が決定しました。その他候補作も含め、資料の予約は蔵書検索画面から出来ます。
【芥川賞受賞作品】
『東京都同情塔』
九段 理江 ∥ 著 新潮12月号に掲載
舞台は近未来の東京。ザハ・ハディドの設計による新国立競技場が実現し、新宿御苑に新たに建設されることになった塔。設計にかかわる建築家の「私」と、彼女の伝記を書こうとする「僕」の視点から何が語られるのか。
〈著者紹介〉2021年「悪い音楽」で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー。
【第170回直木賞受賞作品】
『ともぐい』
河﨑 秋子 ∥ 著 新潮社
明治後期、人里離れた山中でひとり狩猟をしていた熊爪。ある日、血痕を辿った先で負傷した男を見つける。男は、冬眠していない熊「穴持たず」を追っていたという。
〈著者紹介〉大学卒業後、ニュージーランドで1年間緬羊飼育を学ぶ。帰国後、酪農を営む実家で従業員と羊飼いをしながら小説執筆を開始。現在は執筆に専念している。
『八月の御所グラウンド』
万城目 学 ∥ 著 文藝春秋
大学生の朽木は借金のカタに、早朝の御所グラウンドでの謎の草野球大会「たまひで杯」に参加する羽目に。
〈著者紹介〉2006年、第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。